Peel a orange cut.16 at 表参道FAB (18:30〜22:00)

奥華子/由梨香/musee/トムリンソン・コート・パーク(出演順)
opening act:Pigeon's Milk


セットリスト
M1「コモリウタ」
M2「桜」
M3「記憶の魚」

〜MC〜

M4「クラック」
M5「はこぶね」


13ヶ月という決して短くないブランクを経て、museeが我々の前に帰って来てくれました。
ハコは「表参道FAB」
musee自体をココで観るのは初めてですが、そもそもこのユニットを知るキッカケと
なったcloudicaに出逢った場所であり、私にとって永遠の二推し(笑)であ
松本江里子が、現時点で最後にステージに立った場所であったりと・・・何かと因縁の深い
ハコであります。

出演順3番、20時15分からスタートしたライヴ。
客の入りはまずまずだったと思います。
相変わらず関係者(友人・知人)が多い様でしたが、
そんな中でも私を含め熱心なmuseeファンは少なからず存在していました。
ファンにとって、待ちに待った13ヶ月間ではありましたが、
こうして今日またmuseeのライヴを観ることが出来て、ココロから嬉しく思います。

本日演奏した全5曲のうち、ラストの「はこぶね」以外はすべて新曲でしたが、
その楽曲のスタンスは、相変わらずポップでカラフルなモノで大いに満足しました!
特に2曲目の「桜」という楽曲は、これぞmuseeっていう感じの「前向きポップス」(笑)
聴いているうちに、自然と肩でリズムをとってしまう・・・そんな春らしい逸曲です。
3曲目の「記憶の魚」という楽曲は、ジャジーなドラムのリズムに狩野さんのピアノが
優しくのったミディアムスローな曲だったのですが・・・
museeの新境地を開く一曲だと私は思います。
後奏では、麻衣子さんのフェイキング
過去、麻衣子さんがこういう歌い方をしたコトが無かったので新鮮に感じました。

このユニットの売りのヒトツに「凝ったアレンジメント」が挙げられると思います。
狩野さんの奏でるキーボード、サポートギターの柴山さんが弾く泣きのギター(笑)
もちろん、ベースもドラムも実に音色が表現力豊か。
故に、聴き手を飽きさせない演奏になっていると思います!!
楽曲はポップなのですが、聴いている私にとっては13ヶ月のブランクを含め
さまざまな想いが交錯してしまって・・・
なんとも・・・しかめっ面で聴き入ってしまいました(苦笑)
何より、ステージに立つ麻衣子さんがまぶしくて胸がいっぱいになりました。
とても素敵なライヴでした。
ホントにありがとう!!

久々のステージなのに、MCでは経緯をなにも語らない“musee”
そのMCでは、次のライヴ告知の煙も出さない“musee”
お約束のチラシには、サイトのアドレスしか書いていない“musee”
他のアーティストはアンケート回収に必死なのに、用紙すらない“musee”
そんな・・・ギラギラしたトコロを微塵も感じさせないmuseeが、
私はたまらなく好きです(笑)

スローペースなのは大いに結構!!
いつまでも、その浮遊感溢れる音楽性を貫いて頂きたいと思います。
ご拝読ありがとうございました。

2004.4.5  文責:tempest@