森永ハイチュウ presents「ID」at 新宿シアターアプル (2004年3月26日 18:30〜20:30)

脚本・演出 友澤晃一
音楽監督 玉麻尚一
出演:阿井莉沙阿部絵里恵高本彩中島麻未西田静香橘佳奈長谷部優山本紗也加
   渋谷亜希、宮城健太郎、石田匠、SweetS(ゲスト出演)


劇中使用曲(dreamオリジナル曲のみ)
 1「Identity -prologue-」
 2「Fake or Truth」
 3「ウォーアイニー」
 4「愛されたい」
 5「Embrace Me」
 6「Hand in Hand」
 7「ARC DAYS」
 8「ほんとの私」
 9「Hideaway」
10「天使の羽音 聴こえたら」
11「Innocent」
12「Everlasting Snow」
カーテンコール
M1「I BELIEVE IN DREAMS」
M2「I love dream world 〜世界中の幸せを歌おう〜」


4日間 全6回公演のうちの2日目を観て参りました。
“エンターテイメント・ミュージカル”と銘打った今回の舞台。
この回のみ、dreamの妹分であるSweetSが舞台に花を添えました。
オフィシャルの文言を拝借してご説明すると・・・


一通のメールに呼び出された天海美月17歳。
そこには同姓同名の 少女たち8人がいた。
いったい誰が? 何の目的で?
個性あふれる8人の美月たちがその謎に挑む。
だが空間が壊れ、時間が飛び、記憶と想いがねじ曲がり、 やがて自分という存在に
追い詰められる美月たち。
私は誰なのか? あなたは誰なのか? 本当の自分とは?
静まり返った真夜中の小学校を舞台に、衝撃的に繰り広げられるサイコ・ミュージカル
自分サガシ・・・シテマスカ?


実際のトコロ、いつもにこやかで賑やかな彼女達ですが、
この時ばかりは、かなりシリアスな感じで各々のキャラクターを演じていたと思います。
笑わせるシーンよりは、圧倒的に泣かせるシーンが多かったです。
今の十代の、ホントに普通の女のコが抱えていそうな苦悩をうまくストーリーに
仕立てていると言えるのではないでしょうか?

演劇に全く造詣のない私が、あえて感じたコトを書き記すとすれば・・・
とにかく「一生懸命」だったコト。

演技にしろ、劇中の歌にしろ・・・その姿 それだけでおなかがイッパイになりました(笑)
この舞台をプロの演技として見るならば、それは稚拙極まりないモノなのかも知れません・・・
勝手な判断ですが、あの場にそういう見方をする為に訪れたオーディエンスは
皆無であったと思います。
中には、dreamがミュージカルに挑戦すること自体を否定した意見もあった様ですが、
私は素直に楽しむことが出来ました。

ヒトツだけ注文をつけるならば・・・それは、劇中歌のバラエティーが少なすぎたコト
基本的に、先行発売されていたアルバムの楽曲をすべて使ったカタチでしたが、
同じ楽曲を2度使っているシーンもいくつかあって、やや腑に落ちません。
他にも多くのオリジナルナンバーを持っているのですから、あえて「ID」の楽曲に
こだわらず、過去の楽曲も使って欲しかったと思います。
筆者自身がdreamのファンなので、甘い評価しか出来ませんが(笑)
これはこれで、良かったのかと思います。
何よりも、彼女達のソウルは痛いほどに感じとれました。

02.阿井莉沙にとっては、dreamとして最後の仕事となる今回のミュージカル。
しっかり堪能させていただきました!
千秋楽が見られなかったコトを、真に悔やみます。

2004.4.5 文責 tempest@