2001年1月14日(Sun)近藤名奈 at 赤坂グラフィティ


LIVEれぽ「mannerism」


■筆者の2001年初のライブ観覧は、期せずして彼女のモノとなった。
会場は、もはや彼女にとってフランチャイズと言っても過言では無さそうな赤坂グラフィティである。
小さなハコではあるが、雰囲気は悪くないと思う。
アルコールを片手に、リラックスして曲に耳を傾けられるのがいい。
今回、半ば強引にではあるが、初めて生の近藤名奈に触れるオーディエンスにご同行頂いた。
当サイト常連のTON氏・しまむー氏・きのえ氏である。
いずれ劣らぬガールポップリスナーのツワモノであり、筆者など足元に及ばぬ位の現場経験を踏んだ猛者である。
今回のレポートは、そんな各位に忌憚の無い意見を頂戴しつつお送りしたいと思う。(敬称略)

筆者:W(紺) しまむー:S(緑) TON:T(茶) きのえ:K(赤)

W:まずは、思いつくがままにご意見をどうぞ
S:ルックス良くなったね!(笑)
  実は、95年あたりに一回チョコっとだけ観ているんだケド…
  (筆者註・野音でのLive GirlPOP。他出演者は、米光美保久宝留理子など)
  あの頃もカワいかったけど、良いトシのとり方をしていると思ったね。
T:非常に楽しそうに歌っているのが印象的だった。
  思っていた以上に楽しめましたよ!
K:声質がすごく良い!(一同納得)

W:中野督夫サンの印象はいかがでしたか?
S:時事ネタだけど…高橋尚子選手と小出監督みたいね(一同爆笑)
  見た目がってワケじゃないケド…それを思い出した。
T:中野サンは文句無く上手いから…音楽的にもトークもね(笑)
  センチメンタルシティロマンスってさ、実は凄く大きいユニットなんだよね。
  ただ、住所不定というか、メンバーが常に定まらないから(笑)
  演奏については、何も述べるコトないですよ。
S:二人の息の合い方は素晴らしいと思った。

W:さて、そろそろ毒を吐いて頂きたいのですが(笑)
  率直に言って退屈しませんでしたか?
T:退屈はしませんでしたよ。
  ただ、カバー曲の選曲がずいぶん古いなとは思いました。
  自分のトシだと判ってしまうのが悲しいのですが(苦笑)
S:スウィートメモリーあたりまでは、正直辛かった。
  その後の曲は結構楽しめたかな。何しろオリジナルわからないからね。
K:何気にオリジナルみんな知ってる(笑)
S:きのえサンは節操がないから。
  ちょっと耳にした曲にすぐハマるよね。
  すぐ次に移り気するケド(一同爆笑)
K:・・・・・。

W:彼女の生ウタについてお伺いしたいのですが?
S:実力派ってタイプじゃ無いと思う。だけど悪くないよね。
T:私もそう思う。
S:確かに声は良い、とてもクリアー!(笑)
T:100%クリアーってワケじゃなくって、薄紙一枚ハスキーさを挟んだようなヴォイスですよね。
  良いと思いますよ。
K:キライじゃないですね、こういう声(笑)
S:耳触りがイイんだよね。彼女のウタは。
T:正直、これ位歌えるコは世の中にゴマンといると思うんですね。
  その中で、あえて彼女だからって言うトコロは…もう少し聴き込まないとわからないですね。

W:伴奏が基本的にギター一本ですが、飽きてしまいませんか?
S:それは全く問題ない。
  自分の場合は、特にオリジナルをあまり知らないワケだし
  他のライブ観たって、結構同じようなパターンですよ。
K:確かに曲によってはフルバンドで演奏してもらった方が良いと思います。
  ただ、それ自体がライブをスポイルしているとは思いません。

W:最後に、今後の彼女に期待するコトを含め、まとめの言葉を頂戴します。
T:フリーになった今でも良い協力者がいて(事務所やレコード会社の後押し無しに)
  こういうライブが出来るのはとっても羨ましい環境だよね!
  逆風の中だとは思いますけど、頑張って欲しいですね。
  彼女だけでなく、他のGPシンガーの方々にも。
S:よねみっちゃん(米光美保)なんかもそうだけど、この状況で良く頑張ってると思うよ…実際。
  正直、もう一度同じライブやられたら観たいと思わないケド。
  中野氏との関係を大事にして行けば、イイ事あるんじゃないかな?
K:オリジナル曲もっと増やして欲しいですね。
  そうすれば、もう一度位観てみたい…そんなライブだと思いました。
  今後の活躍に期待してます!!

W:貴重なご意見ありがとうございました。


私の勝手な企画にお付き合い願った各位には、心よりお礼を申し上げたいと思う。
近藤名奈のシンパでは無い方からの意見は貴重である。
本人並びに関係者にこのコラムが届くかはわからないが、少しでも今後の参考になれば
幸甚である。

最後になるが、筆者の所感を簡単に述べたいと思う。
意図的ではあるのだろうが、7月・10月・今回と演奏曲は違うにしろ、中野氏のギター1本という基本姿勢は一貫して変わらなかった。さすがに3本たて続けに参加すると少なからず飽きるモノである。
彼女の実力は、フルバンドの演奏にのせても十二分に発揮されると思うので、是非次回は、その方向も検討して欲しい。

アーティストとファンの関係に於いて、マンネリは危険な現象ではないだろうか?
貫くべきポリシーは無論必要だが、常に新しい驚きを提供してこそアーティスト
だと筆者は考える。

近藤名奈サン 今のあなたには虚飾ではない真の輝きを感じます。

そんなNakedな貴女をいつまでも応援しています・・・いつまでも・・・
ご拝読賜り有難うございました。


2001.1.22 特別協賛 TON様・しまむー様・きのえ様 文責:tempest@