2000年11月3日(Fri)chee's at 名古屋自由学院(Submasバージョン)


LIVEれぽ!「ONLY ONE!」

2000年も残すところ約2カ月、今年は筆者的には珍しく多くの現場に足を運んだ。
その中でもダントツに多いのがchee's絡みである。筆者自体の今の一推しが彼女達であるのは、言わずもがなだ。

先に言っておくが、
筆者はchee'sを愛している。
そのコトを踏まえた上で、お読み頂ければ幸甚である。

彼女達にとって初 の学園祭招致となった今回のLIVE。講堂に集まったオーディエンスは250名程か?その内、関東からの遠征組が100名前後と思われる。席の半分は空席でやや寂しい。前から順に埋まっているので違和感は少ないが・・・。

今回もサポートEgは野村義男氏。彼女達にはやや分不相応な気もするが相変わらず上手い。MCでも彼女達に何げないネタを提供し、つたないトークを助けている。

演目はオリジナルを中心に進んで行く。
歌詞のミス、持ちパートの間違いが多い。途中「プラス」の時点で麻美が歌えなくなる。やや瞳が潤んだ気がした。翌日の神戸で全く歌えなくなった事実もあり、気にかかる。
以前のコラムで指摘した、客のアオり方については上達の兆しが見られた。


ここからは個人について触れたい。

新井利佳
今日は何故か影が薄かった気がする。
トーク時にもあまり前に出ていなかった、何故だろうか?
演奏についても、特筆すべき点が見当たらない。

藤岡麻美
翌日に起きた出来事(前記参照)の伏線だったのか、いま一つノリきれていなかった様に思えた。
以前に比べドラムのドライブは格段に向上している。
少し余裕が出てきたのか、洒落たフレーズを随所に入れている。

上田愛美
鳥羽のイベントの時にも感じたが、大人っぽい衣装が好感を持てた。
やはり前回から替えてきた置きキーボも個人的には賛成である。
しかし、相変わらずの片手弾きは・・・誰の目にも不自然だ。


7月末のzeppで見られた微かな明かりは、ここへ来て消えてしまったのか?


バンドとしての演奏レベルは上がった様には感じない。Egの強力なサポートでどうにか演奏として成立しているが、それが無かったら学園祭の為に突貫工事で作った有志バンドと大差無い様に思える。
更なる精進を期待したい。
ここまではchee'sをプロバンドとして見たレポートである。


以下は世に言う「チェキ男」である筆者の私情を、あえて恥ずかしくもなく書きたい。いや書かずにはいられないのだ。

約90分間のLIVE、ホントに楽しかった。

跳んで、叫んで、歌って・・・。キミ達のLIVEは筆者には麻薬の様だ。
今まで他のアーティストでこんな事を体験した事が無い。
キミ達3人は、我々チェキ男を熱くさせるオーラを出しているのだ。
今回の学園祭では色々失敗もあったが、ヘコまない事を祈念する。
3人それぞれに本来進みたい道が違うのは重々承知している。学業と平行で苦痛な仕事をしている辛さは、素人の我々には理解できない。
しかし、わざわざ遠征までして応援しているファンがいる事をどうか忘れないで欲しい。少ない小遣いやバイト代から費用をひねり出している。ファンも必死なのだ。
キミ達が楽しく演奏してくれれば、多少の事ではファンは決して裏切らない。少なくても筆者はそう考える。どうか、これからも前を向いて歩いて頂きたい。

LIVEお疲れさま 心から・・・「ありがとう」

ご拝読に感謝いたします。

2000.11.5 文責 tempest@