2000年8月8日(Tue)ともえちゃん祭り2000 at フジテレビ


LIVEれぽ「1000円の価値と興奮とその影で。。。」


CXがお台場の新社屋に移転してどの位経ったのかは定かでは無いが、球体展望室の下に広大なイベントスペースがあることは存じていた。その半野外とも言えるスペースでの熱い夜の出来事と、一連のライブイベントを総括しての所感を述べたいと思う。


今回の入場料は何と1000円ポッキリ・・・。
今時、1000円で何が出来るだろうか?

 #タクシーに乗れば、約2km
 #ランチタイムのレストランで、コーヒー付きの日替わりランチ
 #チロルチョコが100個(TAXを考えれば95個か)

まわりくどい云い方をしたが、要はその程度の金額で立派なオトナが一晩盛り上がれたわけである。これは称賛に値するのではないだろうか?
12組ものアーティストが参加した今回のイベント。
それぞれ個性のある方であり、十二分に堪能させて頂いたが、ご意見番の某氏に「職人篠原のひとり勝ち」と云わしめた篠原ともえの芸達者ぶりには、今更乍らに舌を巻いた。


筆者が初めて実力に気づいたのは、CX系の24時間特番で「あなたに会えてよかった」をLLASのメンバーをバックに唄った時だったと思う。アンプラグドなアレンジであったが、全く負けずに高らかに唄い上げる姿に、KOされた記憶がある。

普段のキャラクターが、ご承知の様に3のセンなので、より鮮明に焼きついている。
考えてみれば簡単なコトかも知れない。
馬鹿な人間がバカを演った所で、それは見苦しい一幕に過ぎない。
利口な人間だからこそ、バカを演ってウケる訳である。
トークの受け答え、客のアオり方、もちろん歌唱力、全てにおいて一流だと感じた。客あしらいという側面で見れば、筆者は120%彼女に踊らされていた。ものの見事にバカになり、踊り・跳ね・叫んでいたのであった。。。


光の主役が篠原ともえであったならば、影の主役はまさしく「KPサン」こときくち伸氏であった。
筆者はPAブースの脇で観戦していたのだが、その間何度となく駆けまわるKPサンを目撃した。
あれだけエラい方なのに、お世辞にもキレイとは云えない格好であちこちの担当者に指示を飛ばしていく。現場の長としてのご苦労は容易に想像がつく。
我々庶民を楽しませるのが商売だから、普通の感覚を持っていなければならないであろう。
また一方で渡りあうのは、超一流スターの方々である。
普通の意識の中で異常なコトを平然と取り仕切って行く・・・。
そのバランス感覚に 敬意を表したいと思う。


ここからは、一連のKPプレゼンツイベントについて触れたい。
chee's、ねずみがえし&LLAS、今回のともえちゃん祭りと参加させて頂いたが、いずれのイベントも大変興奮したし、イイ意味での裏切りもあった。
特に選曲については、我々GPファンの琴線をクスぐる逸曲に溢れていた。
chee'sに関して云えば演奏の上達は目を見張るモノがあり、相当のご苦労が在ったと推察する。
また、あれだけの一流アーティストをブッキングするのも、大変な労力が必要なのであろう。
ひとつ気になったのは、先のねずみレポにもあったが、chee'sやねずみの主要マーケットである10代の子達に、今回の選曲がどう映ったかである。
現実に盛り上がらない(盛り上がれない)姿も散見しているので、 全くの老婆心乍ら、オブジェクションとして書き添えたいと思う。
とにもかくにも、ファンとアーティストの交流の場所をこんなに沢山作って下さったKPサン以下スタッフの各位に心よりお礼を申し上げたい。お約束の台詞ではあるが、いつかは武道館でお会いしたいものである。

ご拝読賜り有難うございました。
2000.8.9  文責 tempest@