2000年7月31日(Mon)chee's at Zepp Tokyo


LIVEれぽ!「ある夏の夜の現実?」


chee'sを初めて見たのはいつだろうか?
去年の3月ぐらいだろうか?

ぼっーとTVを見ていて「危なっかしい演奏だな…しょうがないか…アイドルだし…」
chee'sという名も知らず、な−んてを思っていました。
いまこんな事を言う方がいたら、叱ってあげたい!そんな気持ちだ。

定番になりつつある、RCの「ドカドカうるさいR&Rバンド」で始まったライブ。
そのまま「let's go chee's」への流れはやっぱかっこいい。
ほとんど作り直したという「join the happinest(journey)」は、数段よくなっている。
chee'sにとって唯一のオリジナルバラード「大好き」も愛美の声が心地よく会場に響き渡る。
3人による加藤いづみ「好きになってよかった」に続き、賛否両論?のソロカバーコーナーに突入する。
個人的には大好きだ(笑) 麻美には完璧にKOされてた。それよりも注目すべきは利佳だ。

今回、利佳がジッタリン・ジン「エブリデイ」をカバーした。
これは、彼女にとって大きなターニング・ポイントになったであろう。
KP氏もカキコしていたが「彼女のうたう声を彼女もみつけることができたことはchee'sにとってすばらしい出来事だったと思います」まさにその通りである。本人もMCで「バラードは苦手」と断言していたが、彼女の声質ではバラードは、やはりキツイ。今回のカバーコーナーは、この「エブリデイ」だけでもやった意味がある。
ソロによるカバーをやることによりバンドという存在意義を否定しているという意見もあるかもしれない。しかし、これはchee'sというモチベーションよりもたらされた結果であり、新たなる発見・経験の場所、メンバーひとりひとりの存在意義を明確にしている場所だと思う。

ツアータイトル曲「I・GIRL POP!」 ここのHPの管理人がハマらない理由がない(笑)
キャッチーでポップで一度聴いたら口ずさむことができるサビ。いまっぽい音ではなく90年代前半の懐かしさ、彼女達のポジティブさを感じさせる。
トータルバランスがよい秀曲である。
あとは、長くなるので書きません(爆)

今回のライブで感じたのは「バンドじゃん!」ってこと。
チェキッ娘がやっているchee'sというバンドではなく、chee'sだけで片付けられる(よい意味で)ような勢いがある。
今年3月に行われたLIVEより1まわりいや2まわりは成長していると断言したい。
チェキッ娘などのある種不名誉な冠を取って上げてもいい。取れるか取れないかは彼女達次第であった訳だが、"冠を投げ捨てた!"ってとこまではイってないが、"ポロッと取れてしまった!"表現するならば、そんな感じではなかろうか。
演奏に関しては、もうとやかく言わなくてもいいと思う。彼女達で解決できるだろう。そしてもっと素晴らしい演奏を聴かせてくれるはずだ。あとは、ボーカルを頑張って欲しい。演奏に負けてるぞ!
カバーが多過ぎる。アンコールが多過ぎる。という問題?もオリジナルが増えれば、自ずと解決できるだろう。利佳と麻美なら素晴らしい曲がどんどん書けるはず。(愛美は?)
あと彼女達に必要なのは経験だ。
MCで利佳が「もっと暴れてください」と話していたが、こっちはお金を払っているお客様。暴れさせたいなら、動きなさい!煽りなさい!遊ばせなさい!(笑) もっと演奏する機会、他バンドのライブを見る機会があれば、もっとバンドらしさが出てくるはずだ!

現在進行形より早いスピードで成長しているchee's。
今後もひっそりと見守っていきたい。
な−んて思った夏の夜であった。
2000.8.5 ほんだ@


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